田中潤 松本健太郎「誤解だらけの人工知能 ディープラーニングの限界と可能性」
私は、こういう社会になってほしい。第三章に、主にこの後の社会に人工知能が及ぼす影響について書かれているので、具体的にはそれを読めば把握できる。私の思想に近い。私はまあまあロマンチストだと自己評価しているので、細かな懸念点を無視して大局的な快楽、最大多数のなんとやらを実現してしまえば、あとから不備を潰せばいいと考える質である。どれだけ想定したって机上の空論は机上にしかないのだ。問題は発生してから迅速に対処していけばいいじゃないか。考えて全ての問題を挙げられるなら、時間を掛けてやるがよい。不慮の問題を絶対に生まない自信があるならな。
さっさと人工知能でもロボットでもいいから労働を奪取してくれと、私はずっと願っている。働くものは奴隷である。自分を奴隷だと認知していないハッピー状態の変態が多い。たぶん。母さんは社会と関われるから労働は大事思想の信者で、父さんは考えるのやめて奴隷やってる方が楽だと結論した思考敗者である。妹も夜勤がなければ土曜出勤を許せるがばがは観念の生え抜き奴隷だし、もう一人の妹も、まあ怪しい。結局、稼げれば稼げるだけ自分は成功しているんだと思い込むホルモンが分泌される洗脳状態にあるように見える。労働はクソです。
私はたしかに、人より人間が嫌いです。同じ空間にいると息が詰まりそうだし、指示なんかされた日には怒りで大変呪力が高まります。いつか身の回りの人が死ぬことがあれば、私はいの一番に自分が呪い殺したためではないかと疑うかもしれません。他人と関わり合う喜びはありません。いや、プラマイがマイナスになって演算されるので、人生と一緒ですね。生まれなければあらゆる苦しみも喜びもない、それが最も幸せだ。
労働ははやく機械に乗っ取られるべきです。仕事の下手なやつ多いし。人間がやることでしか叶えられない内容以外は一目散に淘汰されるべし。指示下手な人間はプログラミングを学んでください。アルゴリズムの書き方で、私に指示を与えてください。曖昧表現でなあなあにして、それが私には苦痛でならん。全部正式名称で呼ぶこと。結論と目的を明かすこと。自身も学んでからその分野を語ること。
なあ、自分がデザイン組んだこともねえのに「新規利用者を募るチラシを作れ」とだけいって何のプロットもないの、やばいな…と思わないのですか？ 料理に挑戦したこともない人間に、私の舌に合う料理を作ってほしいって、言われたくねえのよ、私は。お前の味覚知らねえし。
閑話休題。愚痴だなこれ。
他人ってこんなにレベルが低いんだと毎日呆れています。仕事帰りに原付きのエンジン音で掻き消しながら罵る私は、自分が短気であることを久しぶりに思い出すという始末。徹底的にマニュアル化してくれ。なぜベテランにしか判断できない状態で放置してんだ。表を作れ。名簿にしろ。アナログはこの際目を瞑るから、誰でも取りかかれるようにするんだよ。労働ってのは究極、誰でもできることを誰かがやってるに過ぎないんだから。だからさ、お前にしかできない何かって、それは最早労働じゃねえんだよね。労働は奴隷のするもんだから。労働じゃないそれを持ってるやつは、誇るべし。
さて、人工知能と同時に議論していくべきなのは、ベーシックインカムであります。これははやくやれ。違う、これもはやくやってくれ。私情といたしましては、クソ労働から解放され、生きることに否定感情を持たなくなります。人生課金制というむかつくファッキン資本主義に対抗する術も思い付かなくて、泣く泣く奴隷をやる必要がなくなります。堂々と、我生くる為に生くるのみと、大手を振って表を歩けるってもんです。だって全員、生活保護受給者なんだから。
社会全体といたしましては、先だって述べたように人工知能さまがのしのしと労働界に革新をもたらして、生身の出る幕がなくなってゆくはずです。失業者が増えます。彼らのうちの大勢が、再就職を望んであれこれするでしょうが、生身より機械の方が使い勝手がよいのなら、雇われるわけなくないですか。労働界から排除されてゆく一方なのです。そして、その構成員は、大方が凡人です。若干の働きたくない人も混ざっておるでしょうが、だいたい、特化した専門分野を持たない、なんかよくわからん業務で金もらってた凡人です。彼らを含めた社会全体に、生活の保障をしないでは、経済は停滞するでしょう。GDPの大半が消費者によるものだと習っています。つまり人口が減ることは経済の得にならない。失業者は自業自得だね、来世では勉強して専門家になりな、と見捨てるのはふつうにデメリット。日本よ。違いますか。生き延びたいなら金を配ってくれ。
まじになってベーシックインカム考えないと、いよいよ何の光明もない社会だぜ。いまだに普通神話掲げてやがんのかね？ あんなにダイバーシティと言っておいて？
